私は今後、田舎へ移住して戸建て住宅を建てたいと思っています。
その家には雨水タンクを設置して、普段は庭の水やりや洗車、トイレ、外回りの掃除に使う予定です。断水したときには、浄水器を通して手洗い、洗髪、洗濯などにも使えるようにしたいんですよね。
おくらオフグリッド住宅ならインフラが停止しても無敵そうです✨こういう生活に憧れはあるものの、すぐ導入できるのかって考えると、やはり住む場所を選ぶし不可能です…(T-T*)ウウウ
自分にできる範囲で、まずは「雨水タンク×災害用浄水器」で断水しても水を確保できるように備えたいと思います。
そこで、この記事では、10万円以下で買える災害用浄水器を徹底的に調べ直しました。
先に結論をお伝えすると、性能を優先して1台選ぶなら「LifeSaver Jerrycan」が第一候補になります。
ウイルス・細菌・シストの低減性能が具体的に示され、電源なしで使えて、最大4L/分。最大20,000L仕様なら、家族や複数人での自宅避難にも対応しやすいからです。
一方、雨水やお風呂の残り湯から、洗濯や洗髪に使う水をたくさん作りたいなら、「コッくん飲めるゾウ」のほうが使い方に合います。
どちらの性能が上かだけで決めるのではなく、「万が一の時は、飲用水としても使用したいのか」「飲み水以外の生活用水を大量に作りたいのか」で選ぶのが分かりやすいと思います。
結論|性能で選ぶなら「LifeSaver Jerrycan」の浄水器

おくら浄水器の性能も大事。そして、自宅避難で使うなら、転倒しにくいタンク型浄水器を選びたい。地震後も使うなら「置きやすさ」より「壊れにくさ」が大切です。
2026年の時点で、災害用の浄水器を選ぶとしたら、まず候補に挙がるのがこの4つです。防災関連のインフルエンサーさん達がおすすめしている人気の商品も加えて比較しています。
| 商品 | 浄水可能量 | いちばんの強み | 向いている人 | 気になる点 |
|---|---|---|---|---|
| LifeSaver Jerrycan | 約166日/1人 家族4人なら約41日分 | ウイルス・細菌・シストの低減性能が明確。最大4L/分、最大20,000L仕様 | 自宅避難用に、性能を重視した1台を置きたい人 | 高価格。活性炭の交換目安は本体フィルターより早い |
| コッくん飲めるゾウ ミニ・スリム | 約1,000日分/1人 家族4人なら約250日分 | 約250L以上/時。雨水や風呂水にも対応 | 洗髪・手洗い・洗濯用の生活用水をまとめて作りたい人 | ウイルス低減の根拠はLifeSaverほど強くない |
| AQUA SYSTEM SJ-100 | 約300日/1人 家族4人でも約75日分 | 普段使いしやすい置き型で、交換部品も用意されている | 水道水用として使いながら非常時にも備えたい人 | 給水タンク2L、浄水に約1時間。第三者試験の確認材料が少ない |
| グリーンコアテック BW-1000E | 約83日分1人 家族4人でも約20日分 | 非常時は付属キットで塩素消毒も組み合わせる | 普段の浄水器を災害時にも使いたい人 | 1L/時と遅い。川・池水での交換目安は公式資料に250Lと300Lの表記がある |
順位は、値段の安さではなく、次の5項目で決めました。
- ウイルス、細菌、シストなどへの対応範囲
- 1分・1時間あたりに作れる水の量
- フィルター1本で処理できる水量
- 停電中でも使えるか
- 交換部品や使い方を確認しやすいか
4製品とも電源なしで使えます。ただ、浄水速度と性能根拠にはかなり差がありました。
シストとは、水の中にいる小さな寄生虫が、硬い殻に包まれて眠っているような状態のことです。クリプトスポリジウムやジアルジアという微生物は、このシストの状態になると、塩素消毒だけでは死ににくくなります。そのため、飲み水として安全に使うには、塩素だけに頼るのではなく、フィルターなどでしっかり取り除くことが大切です。
出典:大阪健康安全基盤研究所
「飲用水」と「生活用水」を分けて考える
おくら私は、災害時に、処理した雨水やお風呂の残り湯を積極的に飲めない気がします。なんとなく抵抗が…。
特に、南海トラフ巨大地震のような広範囲に及ぶ大災害では、医療機関が通常どおり機能するとは限りません。救急車を呼んでも、すぐに来てもらえない可能性があります。そんな状況で体調を崩すリスクは、できるだけ増やしたくないんですよね。
- 飲み水は、未開封の市販水と安全が確認された給水を基本にする。そのうえで、備蓄水が尽きたときの選択肢を残すために、飲み水としても安心して使用することができるLifeSaver Jerrycanを使う。この組み合わせが、自分には合っています。
- 生活水は、洗髪、手洗い、洗濯などに大量の水が必要になら、コッくん飲めるゾウを使う。
1台で全てをまかなおうとせず、用途を分ける考え方です。
飲料水にする場合は、LifeSaver Jerrycanで浄水した水を、更に普段使っているクリンスイポットで浄水して飲めばより安心です。(普段使いは三菱ケミカルのクリン水がやっぱり最強!)

性能とリスクを詳しく比較
性能の比較
数字を細かく確認したい人向けに、主な仕様をまとめました。
| 比較項目 | LifeSaver Jerrycan | コッくん飲めるゾウ ミニ・スリム | AQUA SYSTEM SJ-100 | グリーンコアテック BW-1000E |
|---|---|---|---|---|
| 方式 | 手動加圧式・UF+活性炭 | 手動加圧式・MF中空糸膜+活性炭 | 置き型・セラミック+カートリッジ | 重力式・セラミック+活性炭 |
| 電源 | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
| ウイルス対応 | 公式に99.99%低減と表示 | 同等の明確な表示は確認できず | 第三者試験を確認しにくい | 非常時は次亜塩素酸ナトリウムを併用 |
| 処理速度 | 最大4L/分 | 約250L以上/時(0.05MPa加圧時) | 浄水時間の目安は約1時間 | 1L/時 |
| 総浄水量の目安 | UFフィルター最大20,000L仕様 | 原水により約200~5,000L以上 | カートリッジ約900L | 水道水2,500L、川・池水250~300L(公式資料に表記差あり) |
| 容量 | 18.5L | ミニ約18L/スリム約12L | 給水2L・貯水5L | 上部5L・下部8L |
| 得意な使い方 | 家族分の飲用候補、自宅・車での保管 | 雨水・風呂水から大量の生活用水を作る | 普段使いと非常用の兼用 | 少量の飲用候補を時間をかけて作る |
※処理量はメーカー公称値で、原水の濁り、温度、圧力、フィルターの状態によって変わります。
地震で倒れたら使えない?災害用浄水器は転倒リスクも確認したい
置き型の浄水器って、地震で転倒して壊れてしまうと、地震後に使えませんよね。。。
おくら自宅避難で使うなら、転倒しにくいタンク型浄水器を選びたい。地震後も使うなら「置きやすさ」より「壊れにくさ」が大切です。
AQUA SYSTEM SJ-100やBelleWater BW-1000Eは、家庭用浄水器のように置いて使いやすい一方で、上下にタンクや部品を重ねる置き型タイプです。AQUA SYSTEMは本体材質がプラスチックで、取扱説明書でも転倒・衝撃・破損への注意が記載されています。
地震時に倒れて破損すると使えなくなる可能性があるため、災害時の主力としては、より頑丈に扱いやすいタンク型の浄水器を優先したいと考えています。
置き型タイプを使う場合、耐震マットや固定ベルトで転倒対策をしておくと安心です。用途や置き場所に合わせて選んで、対策もセットで考えてみてください。
①LifeSaver Jerrycan|性能を妥協したくない人向け
LifeSaver Jerrycanは、18.5Lの容器に浄水機能が付いた、手動加圧式の製品です。見た目は、頑丈なポリタンクにポンプと蛇口が付いたような形をしています。
選んだ理由
英国陸軍や国際慈善団体等でも長年継続的に採用されている製品です。
メーカーは、ウイルス99.99%、細菌99.9999%、シスト99.99%の低減を表示しています。NSF P231の試験要件に沿った試験情報も示されていて、他の製品と比較すると、性能を明確に判断しやすい製品でした。
初期流量は最大4L/分。UFフィルターは最大20,000L仕様があり、人数の多い家庭でも使いやすい処理能力です。電気を使わず、手で加圧できるのも災害向きですね。
フィルターが寿命へ近づくと水が通りにくくなるFailSafe(誤飲防止)機能もあります。フィルターが寿命に達した場合に、誤って濾過されていない汚水を飲んでしまうリスクを避けることができる機能です。非常時に浄水した水が原因で体を壊したくないので、これは安心して使えます。
購入前に知っておきたいこと
本体は約3.9kgあるので、水を満杯まで入れると20kgを超えます。避難リュックへ入れる、という使い方ではなく、自宅や車に置く製品です。
そして、最大濾過流量の「20,000L」という量はUFフィルターの仕様です。味や臭いを整える活性炭フィルターの最大濾過水量は500Lなので、活性炭フィルターの交換頻度が多くなります。最初の本体購入時に追加でまとめて、購入しておいたほうが良さそうです。
また、活性炭で一部の化学物質や重金属を低減するとされていますが、燃料、農薬、工場排水、海水などに汚染された水まで安全にできる製品ではありません。
浄水できる水の量は?
500Lを浄水できるという事は、1人あたり約166日分、家族4人でも約41日分の飲料水を確保できる計算です。生活用水として使う場合、1人なら約25日分、家族4人なら約6日分の目安になります。
LifeSaver Jerrycanが向いている人
- 戸建てや車での自宅避難を考えている
- 家族や複数人分の水を作りたい
- 停電中も使える高性能モデルが欲しい
- 安さより、ウイルスへの浄化性能と処理量を優先したい
反対に、洗濯やトイレ用の水だけを大量に作りたい人には、少し高価すぎるかもしれません。その用途なら、次のコッくん飲めるゾウも見てみてください。
②コッくん飲めるゾウ ミニ・スリム|生活用水を多く作りたい人向け
コッくん飲めるゾウには「ミニ」と「スリム」がありますが、どちらも同じ交換フィルターを使う非常用浄水器です。「ミニ」は約18L、「スリム」は約12Lと、一度に入れられる水の量はミニの方が多めです。「ミニ」はポリタンク型、「スリム」は家庭に置きやすいタンク型の非常用浄水器です。
水を入れ、手動で加圧して使う日本製の浄水器です。
雨水タンクのある戸建てと相性がよい
公式の処理能力は約250L以上/時。雨水、貯水タンク水、期限切れのペットボトル水、入浴剤の入っていない風呂水など、使える原水が具体的に記載されています。
別売りのシャワーを付けられるため、断水時に手を洗う、髪を洗う、掃除へ使うといった場面を想像しやすい製品なんですよね。
雨水タンクを設置して、建て住宅で生活用水を作るなら、使いやすさではこの製品も候補に入ります。
風呂水はフィルター消耗が早い
浄水量の目安はどのような状態の水かによって違います。ペットボトル水などでは5,000L、プール水や貯水タンク水などでは3,000L以上とされていますが、入浴後の風呂水では200~300Lが目安です。
汗、皮脂、せっけんなどが入ると、フィルターへの負担が一気に大きくなるんですね。ちなみに、入浴剤、洗剤、薬品などが入った水は使えません。
0.1μmのMF中空糸膜で一般細菌や大腸菌などの除去を記載していますが、ウイルス低減についてはLifeSaver Jerrycanと同じレベルの表示を確認できませんでした。この商品を使う場合は、飲み水用としてではなく、必ず生活用水向けとして選びたいと思います。
浄水できる水の量は?
3,000Lを浄水できる場合、1人なら約1,000日分、家族4人でも約250日分の飲料水を確保できる計算です。生活用水として使う場合、1人なら約150日分、家族4人なら約37日分の目安になります。
コッくん飲めるゾウが向いている人
- 雨水タンクやプールの水を生活用水へ回したい
- 洗髪、手洗い、洗濯用の水を多く作りたい
- 日本メーカーの交換フィルターを選びたい
- 電源なしで、処理速度を優先したい
コッくん飲めるゾウ ミニの公式仕様を見る
コッくん飲めるゾウ スリムの公式仕様を見る
③AQUA SYSTEM SJ-100|普段使いもしたい人向け
キッチンやリビングに置きやすい電源不要の浄水器です。災害用品らしい大きなタンクをしまい込むのではなく、日常的に水道水へ使いながら非常時にも備えたい人に向いています。
実際に、2024年の能登半島地震の被災地でも活躍した製品です。
置いたまま使えるのが魅力
セラミックフィルター、フィルターカートリッジ、ミネラル・シルバーストーンを組み合わせた3段階ろ過。給水タンクは2L、貯水タンクは5Lで、浄水時間の目安は約1時間です。
折りたたんで持ち運びしやすいのもいいですね。
交換目安はフィルターカートリッジが6か月または約900L、セラミックフィルターが18か月。公式ショップで交換品を確認できるのも、長く使う道具では大切ですよね。
災害用の性能は慎重に見たい
メーカーは水道水から池の水までの利用を記載していますが、ウイルス除去率については、LifeSaver Jerrycanほど具体的な確認材料がありませんでした。
海水、油、アルコール、化学物質を含む水、50℃以上のお湯などには使えません。普段使いの延長としては魅力がありますが、汚染リスクの高い水を処理する1台として選ぶというより、普段使いも視野にいれて選ぶ浄水器です。
浄水できる水の量は?
約900L浄水できる場合、1人なら約300日分、家族4人でも約75日分の飲料水を確保できる計算です。生活用水として使う場合、1人なら約45日分、家族4人なら約11日分の目安になります。
AQUA SYSTEM SJ-100が向いている人
- 防災用品をしまい込まず、普段から使いたい
- 電源不要の置き型浄水器が欲しい
- 一度に大量処理するより、少量ずつ作れればよい
- 交換部品を自分で管理できる
④グリーンコアテック BW-1000E|普段使い+非常用キットが特徴
グリーンコアテック BW-1000Eも、電気を使わない置き型浄水器です。平常時は水道水に使い、非常時は付属の災害対応キットで塩素消毒を組み合わせます。
51項目の水質検査は魅力。でも条件も見ておきたい
0.2μmのセラミックフィルターと6層活性炭を使い、上部タンク5L、下部タンク8L。メーカーは、鴨川の河川水を説明書どおりに処理した検体が、水道水質基準51項目の範囲内だったと公表しています。
これは安心材料のひとつです。ただ、全国のすべての川や池で同じ結果になるという意味ではありません。原水の状態を確認し、説明書どおりの消毒と残留塩素の管理が必要です。
処理速度は遅め
製水能力は1L/時。川・池水に使った場合の交換目安は、公式サイトのFAQでは250L、2025年12月版の取扱説明書では300Lとなっていました。安全側で考えるなら250Lを目安にしたほうがよさそうです。
1人分の飲用候補を少しずつ作るなら使えますが、洗髪や洗濯に必要な水をまとめて作る用途には、かなり時間がかかります。性能が低いというより、大量処理とは目的が違う製品ですね。
浄水できる水の量は?
250L浄水できる場合、1人なら約83日分、家族4人でも約20日分の飲料水を確保できる計算です。生活用水として使う場合、1人なら約12日分、家族4人なら約3日分の目安になります。
グリーンコアテック BW-1000Eが向いている人
- 普段は水道水用として使いたい
- 電源不要の置き型が欲しい
- 災害時の塩素消毒まで一式で用意したい
- 処理速度より、日常と非常時の兼用を重視したい
雨水タンクを災害時にも使うために、新築時に考えたい設備

雨水タンクの水は、普段から散水、洗車、トイレ、玄関や外道具の掃除、捨てる容器の予洗いなどへ使い、水を入れ替えていく予定です。日常的に利用しておけば、ボウフラの繁殖抑制にもなるし、ポンプの故障、タンクの臭い、藻、目詰まりにも気づきやすくなります。
新築時に検討したい設備
- 落ち葉や砂を取るゴミ取りフィルター
- 降り始めの汚れた雨を逃がす初期雨水排除装置
- 中を掃除でき、虫や光が入りにくい雨水タンク
- 散水・洗車用ポンプと、停電時にも水を出せる蛇口
- 水道水と雨水が混ざらない専用配管と逆流防止
- オーバーフロー、排水、凍結への対策
コンポストトイレも利用できるようにする予定ですが、もし、雨水タンクから普段使いのトイレに配管するなら、後付けより新築時のほうが計画しやすそうです。施工方法や届け出は地域によって変わるため、移住先の自治体、水道事業者さんへ確認するつもりです。
災害後の川と雨水タンク、どちらの水を使う?

川の水、雨水タンクのどちらも、無条件に安全とは言えません。
自然豊かな郊外の川でも、災害で下水処理施設が止まれば、生活排水や未処理の汚水が流れ込む可能性があります。もしかしたら、工場や農地から、油や薬品などが入ることもあり得るかもしれません。
雨水にも、屋根のほこり、鳥のふん、農薬、火災の灰などが混じる可能性があります。
それでも私は、屋根、雨どい、タンクを普段から自分で掃除し、水を循環させているなら、発災後に状態の分からない川から汲むより、雨水タンクのほうが生活用水の候補にしやすいと考えてます。
雨水や川の水を浄水器へ入れる前の注意点
高性能な浄水器でも、どんな汚水でも安全にできるわけではないようです。ここは、購入前に一番覚えておきたいところです。
燃料や薬品が疑われる水は使わない
ガソリン、灯油、農薬、工場排水、下水、海水、放射性物質などに汚染された疑いのある水は、家庭用のろ過、煮沸、消毒だけで安全にできるとは限りません。まぁ、そりゃそうですよね。
見た目が透明でも、溶け込んだ物質は分からないんですよね。臭いや状況に少しでも違和感があれば、飲用には使わないほうが安心です。
先に沈殿と粗ろ過をする
泥、砂、髪の毛、落ち葉が多い水は、容器の中で沈殿させ、上澄みを布やプレフィルターへ通します。
雨水なら、降り始めの雨を逃がす仕組みも役立ちます。高価なフィルターへ大きなゴミを入れないだけで、目詰まりを減らしやすくなります。
住宅設備としては、WOTAの水循環システムも気になる

持ち運べる浄水器とは少し違いますが、家そのものの水の使い方を変える設備として、WOTAの水循環システムも気になっています。
災害時の入浴支援などで使われている「WOTA BOX」は、使ったシャワー水の最大98%をその場で再生し、循環利用できる可搬型の設備です。公式では、100Lの水で約100人が1回ずつシャワーを浴びられると案内されています。
ただし、一般的な家電のように個人が通販で気軽に購入できる商品ではなく、公式サイトでも購入は問い合わせ方式です。避難所、自治体、福祉施設、事業所などでの利用が中心なので、現時点では「自宅用に1台買って置いておく」という選択肢にはしにくそうです。
住宅向けの「WOTA Unit」は、私が考えている仕組みにかなり近い
WOTAには、住宅向けに開発されている「WOTA Unit」もあります。お風呂、キッチン、洗濯などから出る生活排水の最大97%を再生し、入浴、食器洗い、洗濯、トイレなどへ繰り返し使う仕組みです。使って減った分は、雨水タンクから補う構成も考えられています。
これは、私が田舎の戸建てで作りたい「雨水を普段から使い、断水しても生活用水を確保できる家」にかなり近いんですよね。
再生した生活用水は水道水質基準に適合するとされていますが、飲用は推奨されていません。私も飲み水は別に備蓄し、手洗い、洗髪、洗濯、トイレなどに使う設備として考えたいです。
ただ、今の時点では、量産や社会実装に向けて実際の住宅などで検証している段階です。一般の個人が価格を見て購入し、普通の住宅設備として自由に導入できる状態ではありません。
それでも、将来、住宅工務店や建築設計事務所を通して一般の戸建てにも導入できるようになったら、私はかなりうれしいです。雨水タンクと生活排水の循環を家の設計段階から組み込めれば、普段の節水だけでなく、長期断水への備えにもなります。価格、維持費、フィルター交換、停電時の電源などが現実的になったら、私の家づくりの有力候補にしたいと思っています。
無印良品の「インフラゼロハウス」にある水循環システムも気になる


もうひとつ、住宅の設備として気になっているのが、無印良品の「インフラゼロハウス」に組み込まれている水循環システムです。
インフラゼロハウスは、太陽光発電や蓄電池、水循環システム、キッチン、シャワー、バイオトイレなどを備えた、車で運べるモバイルハウスです。生活用水はユーティリティ棟の中で循環し、1日あたり約200Lの排水と給水に対応。シャワーやキッチンで使った水を浄化して、再び利用できる仕組みになっています。
水道や電気が止まっても生活を続けられる考え方は、私が田舎の戸建てに取り入れたい備えとかなり重なります。災害のためだけに置いておくのではなく、普段から使いながら、断水時にも役立つところにも惹かれます。
ただ、2026年8月時点では、公式サイトの問い合わせ窓口は法人向けです。水循環システムだけを一般の個人が購入し、既存の戸建てへ取り付けられるということもできません。現状でこの仕組みを使うなら、水循環設備を含むインフラゼロハウス全体の導入を検討する形になりそうです。
私はインフラゼロハウスそのものにも興味がありますが、水循環システムだけでも、いつか一般の戸建てへ導入できるようになったらうれしいです。
キャンピングカーの水循環システムも気になる
おくら田舎移住後は、キャンピングカーも1台購入したいと思っています。(購入時には自動運転のキャンピングカーが発売されてたら嬉しいなぁ☆まぁ…まだ販売は難しそうですが)
そこで気になっているのが、クピ男さんのYouTubeチャンネル「クピ男の車中生活」で紹介されていた、水を浄化して再利用するファインバブル濾過システムです。
動画とまったく同じ機種かは未確認ですが、同じ用途の製品として確認できたのが、キャンピングカー向けの「アクア無限ループ・プレミアブル」でした。
オゾンファインバブルだけで水をきれいにするのではなく、前処理フィルター、RO膜、活性炭などを組み合わせて水を循環させます。公式仕様は毎時90~120L、AC100V、本体約12kg。洗顔、食器洗い、シャワーなどに使えますが、飲用は推奨されていません。
「水が減らない」というより、使える水を循環させて給水回数を減らす設備と考えるほうが近そうです。
迷ったときは「何の水を、何に使うか」から選ぶ

最後に、4製品を目的別に整理します。
- 性能を優先し、万が一の時のために、安心して飲める飲用水も確保したい:LifeSaver Jerrycan
- 雨水や風呂水から生活用水をたくさん作りたい:コッくん飲めるゾウ
- 普段使いできる置き型が欲しい:AQUA SYSTEM SJ-100
- 塩素消毒まで含む非常用キットを備えたい:グリーンコアテック BW-1000E
最初に購入候補になるのは、タンク型浄水器「LifeSaver Jerrycan」です。価格は高めですが、電源不要、ウイルス処理に対応、最大4L/分、最大20,000L仕様という性能は、災害時の選択肢を広げてくれます。
そして、浄水器の水を飲み水ではなく完全に生活水のみだけに利用し、洗髪や洗濯用の水量を優先するなら、タンク型浄水器「コッくん飲めるゾウ」が良いと思いました。
まずは本体価格だけでなく、交換フィルターの価格まで一緒に確認してみてください。買ったあとも維持できるかまで分かれば、自分の家に置く1台を選びやすくなります。





