「推し活」と聞くと、SNSで毎日情報を追いかけたり、グッズを集めたり、テレビや雑誌の出演情報を全部チェックしたり。
そんなふうに、生活の中心に推しがいるようなイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも、私の推し活は少し違います。
私は、ゆずの最新情報をいつも完璧に追えているわけではないし、グッズを全部集めているわけでもありません。
それでも、学生時代から今まで、私はずっとゆずの音楽に支えられてきました。
人生の節目には、なぜかその時の自分に必要な言葉を、ゆずの音楽が届けてくれるように感じてきました。
今回の「ゆず 弾き語りアリーナツアー2026 心音」に参戦して、改めて思ったことがあります。
推し活は、推し中心に生きることではない。
自分の人生を大切にしながら、その人生を少しだけ明るく、前向きにしてくれる存在を応援すること。
私にとって、その存在がゆずなんだと思います。
推しは人生の「定点観測」になる
今回のライブ「ゆず 弾き語りアリーナツアー 2026 心音」で、特に心を揺さぶられたのが「雨と泪」でした。

出典:https://thetv.jp/news/detail/1427702
当時の横浜の路上ライブを再現した演出。
バックのスクリーンに映し出された伊勢佐木町の松坂屋。
そして、マイクを通さない生声。
会場の奥まで響いていく二人の声を聴いた瞬間、私は号泣してしまいました。
ゆずの二人が横浜で路上ライブをしていた当時、学生だった私は、大阪から横浜まで気軽に行けるような環境ではありませんでした。
路上時代のゆずに憧れはあっても、その場所へ行くことは簡単ではなかったんです。
だから、何十年も経った今、その空気をライブの中で感じられたことが、まるで昔の夢が叶ったように思えました。
それに、学生時代に聴いていた曲を、大人になってライブで聴くと、音楽だけではなく「あの頃の自分」まで戻ってきます。
当時悩んでいたこと。
あの頃の景色。
その時に好きだったもの。
うまくいかなかったこと。
それでも一生懸命だった自分。
昔の曲は、ただ懐かしいだけではなくて、今の自分から、昔の自分を見つめ直す時間をくれます。
「あの頃より少し成長したかもしれない」
「ここは今も変わっていないな」
「もっと自分を褒めてあげてもよかったな」
「でも、よくここまで来たな」
そんな思いが、頭の中をぐるぐる巡ります。
同じ曲を、違う年齢の自分で聴く。
同じアーティストを、違う人生の地点から見つめる。
そのたびに、曲の意味も、自分の感じ方も、少しずつ変わっていきます。
ライブでゆずを見ているはずなのに、気づけば自分自身の人生も一緒に見つめている。
それは、長く同じ人たちを応援してきたからこそ感じられる、推し活の深さなのかもしれません。
あなたにも、人生の節目で何度も背中を押してくれた曲はありますか?
推しのライブは、現実から逃げるためではなく、現実に戻るための場所

ゆずのライブはただ「楽しい」だけじゃありません。
もちろん、ライブでは気づけばずっと笑顔になっています。
でも、それだけじゃなくて、
ゆずのライブには、感情を揺さぶられて泣いてしまう瞬間もたくさんあります。
本当につらかった時期には、ゆずの明るい曲でも涙があふれることもありました。
元気になりたくて聴いているのに、逆に心の奥に溜まっていたものがこぼれてくる、そんな時期もありました。
それでも、ライブへ行くと不思議と「また戻ってこれた」と思えます。
現実から逃げるためじゃなく、現実に戻るための場所。
また明日から自分の生活を頑張るための場所。
推しのライブはそういう時間です。
頑張りすぎている時には、肩の力を抜いていいんだと思わせてくれる。
凝り固まって深みにハマった自分の考えも、ユーモアを持つことで少しほぐしてくれる。
前に進む勇気が欲しい時には、そっと背中を押してくれる。
悠仁のストレートな応援ソングも、厚ちゃんの日常にそっと寄り添ってくれるような歌詞も大好きです。
推しが外の世界へ連れ出してくれる

私は普段、曜日に関係なく、自宅で仕事ばかりしてしまう毎日です。
気づけば、睡眠と食事以外はほとんど仕事だけの生活になっていることもあります。
そんな私を外の世界へ連れ出してくれるのが、ゆずのライブです。
チケットを申し込む。
ホテルを予約する。
新幹線や飛行機を調べる。
「この日まで頑張ろう」と思える予定ができる。
それだけで、日常に少し光が差します。
普段の生活だけでは、なかなか行く機会がなかった場所でも、ライブがあるから行ってみようと思える。
会場へ向かう道。
知らない街の空気。
ライブ後に食べるご飯。
ホテルへ戻る時の余韻。
そういう全部が、推し活の一部です。
推しがいると、人生の行動範囲が少し広がります。
いつもの自分なら選ばなかった場所へ行く。
いつもの生活なら出会わなかった人と出会う。
遠征は、ただライブを観に行くだけではなく、自分の世界を少し広げてくれるものなんだと思います。
一人参戦も、推し友との参戦も、どちらも大切な時間

私は一人でライブに行く時間も好きです。
一人だと、自分のペースで動けます。
好きなタイミングで会場へ行って、好きなように余韻に浸って、誰にも気を遣わずに泣ける。
それはそれで、とても贅沢な時間です。
でも、推し友さんと一緒に参戦する時間も大好きです。
ライブ中に同じところで笑ったり、ライブ後に「あそこ最高だったよね」と感想を言い合ったり。
同じライブを観ていても、その人によって見ているところや感じ方が違うのも面白いなと思います。
「あの時こうだったよね」と言われて、
「え、そうだったっけ?」
と思うこともあります。
でも、それも楽しい。
その人にはその人の見え方がある。
私には私の感じ方がある。
同じ推しを好きでも、好きの形はみんな違う。
その違いも含めて、推し活の楽しさなんだと思います。
推し活の模範生ではない私。でも、私なりの愛がある

SNSを見ていると、推しの情報を常に追っている人がいます。
テレビ出演も、雑誌掲載も、ラジオも、イベントも、細かい発言も、全部把握している人。
最近ファンになった人の方が、私よりずっと詳しいこともあります。
そんな人たちを見ていると、
「私は本当に“ゆずっこ(ゆずファンの愛称)”と言えるのかな?」
と思うこともありました。
今の時代の「推し活」は、情報量や熱量が見えやすいです。
どれだけ現場へ行ったか。
どれだけグッズを買ったか。
どれだけSNSで発信しているか。
そういうものが目に見えやすいからこそ、比べようと思えばいくらでも比べられてしまいます。
でも、誰かと比べ始めると、楽しいはずの推し活が少し苦しくなってしまいます。
私は、情報をすべて追えているわけではないし、グッズを全部集めているわけでもない。
でも、ライブへ行った時は、人一倍ノリノリではしゃぎます。
二人の言葉に笑って、音楽に泣いて、全力で拍手して、全力で楽しむ。盛り上がる曲では、全力で盛り上がる。
ライブは、ステージに立つゆずの二人の歌やバンドの演奏、パフォーマンスが中心にあります。でも、そこに集まったファンの拍手や、手拍子、歓声、その日の空気も含めて、ライブは作られていくものだと思います。
同じセットリストでも、同じ会場でも、その日限りの空気があります。
だから私は、ライブ中は全力で反応したい。
そうやって、少しでも会場の空気を作る一部になれたらいいなと思っています。
アーティストが届けてくれたものを、ただ受け取るだけではなく、こちらからも返す。
そのやり取りがあるから、ライブは特別な時間です。
ライブのその瞬間を全力で楽しんで、推しが客席へ投げかけてくれるものに、ちゃんと全力で反応して返す。
それが私の推し活です。
模範的なファンではないかもしれない。
でも、私には私なりの応援の仕方があります。
推し活に正解はない。
誰かと比べるものでもない。
自分の生活を大切にしながら、自分のペースで応援する。
それでいいんだと思います。
推しがいる人生は、少しだけ世界をカラフルにしてくれる

ゆずの二人の存在は、私の人生をモノクロからカラーに変えてくれました。
大げさに聞こえるかもしれないでれど、私にとっては本当にそうです。
つらいことがあった時。
立ち止まってしまった時。
頑張りすぎて、自分でもどうしたらいいかわからなくなった時。
その時々で、ゆずの音楽が必要な言葉を届けてくれました。
背中を押してくれる曲。
泣かせてくれる曲。
笑顔にさせてくれる曲。
肩の力を抜かせてくれる曲。
日常にそっと寄り添ってくれる曲。
それらが、私の人生のあちこちにあります。
応援できる存在があることは、人生の幸福度を上げてくれる気がします。
推しがいるから、次の予定ができる。
推しがいるから、仕事を頑張れる。
推しがいるから、知らない土地へ行ける。
推しがいるから、同じものを好きな人と出会える。
推しがいるから、つらい時にも「また戻ってこよう」と思える。
アイドルでも、バンドでも、俳優でも、スポーツ選手でも、漫画のキャラクターでも。
誰かを応援する気持ちは、その人自身の人生を少し明るくしてくれるものだと思います。
自分らしい推し活で、これからも推しを応援したい

推し活は、推し中心に生きることではない。
自分の人生を大切にしながら、その人生を少しだけ明るく、前向きにしてくれる存在を応援すること。
私はそう思っています。
すべての情報を追えなくてもいい。
全部のグッズを買えなくてもいい。
毎回完璧なファンでいなくてもいい。
自分の生活がまずあって、その中に推しがいてくれる。
足りない部分を少し埋めてくれて、沈んだ気持ちに色をつけてくれて、また前を向く力をくれる。
それが、私にとってのゆずです。
そして、ライブの日は全力で楽しむ。
笑って、泣いて、手拍子して、二人に精一杯の反応を返す。
私にできる一番の応援は、その場を全力で楽しむことだと思っています。
これからも、私は私のペースでゆずを応援していきたい。
推し活の模範生ではないかもしれないけれど、私なりの愛で、私なりの距離感で。
そしてまた、ゆずのライブに行けるように、日々の生活も大切にしていきたいと思います。
あなたにも、人生を少し明るくしてくれる推しはいますか?
その存在がいるだけで、きっと人生は少し豊かになる。
私は、30年近くゆずと歩いてきて、今あらためてそう感じてます。

